子供の頃、共働きだった両親がよく口にしていた。
「長く使うもの、イイものを買おうと思った時は、
長野ならあの店とこの店。松本だったらこことそこ......」。
今週月曜で閉店した松本駅前の「井上本店」は、
そのうちの一軒であったと記憶する。

所用で松本市内へ出かけたきのう、店舗前まで足を延ばしてみた。
シャッターが降り、人通りのほぼない舗道はやはり寂しかった。
◇
私は憶えていないのだが、公務員を定年退職した当時の母が
「昔、あなたを連れて松本までスーツを買いに行ったのよ」
と懐かしそうに話していた。
店が人の流れを作り、街の顔も作っていく。
その店がなくなることは、街の顔も同時に変わることを意味する。
母の記憶の中にある松本駅前は、どんな顔をしていたのだろう。
いつか訊いてみたい気がする。
画面の中は一面の雪原、ではありますが、
それでも春の空気感がそこはかとなく伝わります。
きょうの『ゆうがたGet!every.』で放送した
恒例の登山企画「テッペンいただきます!」は、
早速TVerでの配信が始まっています。

ナレーション収録中のワタクシも、春らしい軽装で(写真)。
が!この数日後に季節外れの寒の戻りに見舞われ、
放送当日のきょうまで身の縮む思いでこごえています。
週間予報を見れば、まだ数日先に雪のマークが。
テッペンも平地も、春はちと足踏みしているようであります。

先週末、放送終了後の報道スタジオで
座り位置やカメラアングルの確認に余念がない
松井美幸、寺澤達哉の両アナ。
あす3月31日(月)から新ニュースキャスターとして
一歩を踏み出します!

20年選手のベテラン松井は、夕方ワイドの顔から
初めてのニュースの顔へ。解説役として7年隣りに座った
私から見て、その「生活感」と「親しみやすさ」が
彼女の最大の魅力であり武器と拝察します。

元野球少年の寺澤は社会人2年生にしてレギュラーポジション。
エラーがないのに越したことはありませんが、
まずは失敗を恐れずに全力投球&全力疾走で!
情報の「キャッチボール」を丁寧に重ねて欲しいと願います。
あす3月31日。いよいよ走り出す新しい春に乞うご期待🌸
これって重複表現じゃないの!
そもそも黄昏(たそがれ)空は黄金色だから
この漢字をあててるんでしょ。
そんな批判を承知でこのタイトルをつけました。
だってホントに尋常でない黄色だったんです。



黄砂が飛来したきのうの夕刻、北安曇にいた私が
松川村と池田町から北アルプス方向を撮影した3枚です。
写真ではわかりずらいかもしれませんが、
肉眼では驚くほどの黄昏色で、重なった山並みも
まるで水墨画のようなグラデーションに。
気象予報士の鈴木智恵さんに訊くと
「もう徐々に黄砂は減ってはきていますが、
あすの朝までは残るかな」とのこと。
これほどの黄砂は私自身も記憶にありません。
今年だけの現象なのか、毎年こんな状態になるのか?
はてさて?
駆け寄ってきたのは私と同年輩だったろうか、
ひとりの小柄な女性だった。
献花台の横に立って警戒していた警察官の前に来ると
「(容疑者が)捕まったニュースを見ました。
有難うございました、本当にお疲れ様でした」
深々と頭を下げると小走りで立ち去った。
腕に「機動隊」の腕章をつけた制服の警察官も、
その後ろ姿に向かって極めて丁寧な黙礼を返していた。

容疑者逮捕の一報を受け、事件現場となった長野駅前で
市民にインタビュー取材していた日曜の出来事だった。
✤
事件後、街中で何台もすれ違うパトカーの車体には
「新潟県警」「警視庁」「千葉県警」などの文字が。
信号待ちをする時も、時折後ろに誰がいるのかを
振り返るような日々だった。

容疑者が逮捕されたから「安心・安全」が戻ったとは思えない。
福岡の事件も思い出しつつ、同様な事件がまたいつか
どこかで起こらないとは言い切れないのだろう。
✤
けさ、通り掛かった駅前の現場は、いつものように
バスを待つ人たちが静かに列をつくっていた。